シワを呼ぶ加齢、華麗に対処を

シワはなぜ出来るか。これは先ほども触れたように、加齢によって肌全体のハリが失われ、復元力を失ってしまうことが大きく関係しています。つまり、ある程度はどうしても避けることが出来ないわけです。生活環境などによって肌の水分が失われる、いわゆる乾燥肌になってしまうことも、肌のハリを失わせる原因です。こうなると一度刻まれたシワがなかなか元に戻らず「シワ」として定着してしまうのです。

年齢と共に表情筋が衰え、肌全体がたるみを生じてしまうのも、余計なシワを生み出す原因となります。若い人でも、あまり人と接する機会が無く無表情な生活を長く続けていると、表情筋が衰え、シワやたるみが早く生じる危険性をはらんでいます。前の項でも述べましたが、普段から不機嫌な表情ばかりしているのも、醜いシワを刻みこみやすい生活リスクであると言えるでしょう。確かに、暮らしぶりは顔に表れてしまうのです。

生活習慣もシワに大きく影響します。過度の喫煙を長く続けていると、これは確実に肌を早く老化させます。当然シワも出来やすい状態になっているわけです。アンバランスな食生活もまた、お肌にとって多くの弊害を呼び込みます。一般に、若いうちから健康で規則的な毎日を長く送っている人ほど、シワやたるみ、くすみなどの肌トラブルが生じにくいという確実なデータがあります。また、そうした生活態度を心がけてこそ、一般的なスキンケアも効果を増大するわけなのです。

それでもある程度年齢を重ねると、どんなに抵抗してもシワが生じてしまうのは仕方ありません。もちろん先に述べたような状況から、かなり個人差は生じてくるわけですが、一生を子供の頃の玉子肌のまま過ごせる人はほとんど皆無と言ってよいでしょう。幸せな一生を思わせる美しいシワならまだ我慢できますが、暗い、恨みを残したシワというのはちょっと困りますよね。まさにあきらめがつかないというのは、こうした「よくない」シワなのではないでしょうか。

どうせ年を取るなら美しく歳を重ねたい。いや、もっと望むなら、いつまでも若くありたい、というのが大方の女性の夢ではないでしょうか。だんだん数を増すシワに、近頃鏡をのぞくのがすっかりおっくうになった、という人も多いことでしょう。本当に、こればかりはあきらめるしかないのでしょうか。